とどりこのポケモンブログ

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努力値を無駄にしないコツ【H=B+Dについて】

 

耐久に努力値を振る時、努力値を無駄にしないコツについて話します。

先日のこのツイートをベースに解説していきます。

 

 

硬さは面積で表せる

物理の硬さはHP×防御(B)、特殊の硬さはHP×特防(D)です。(種族値ではなく実数値での計算であることに注意)

これらは2つの掛け算なので面積として考えることができます。

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正方形だと面積最大

縦と横の長さ合計が同じとき、正方形に近づくほど面積が大きくなります。

縦横の和が10cmの場合を考えると、簡単に納得できますね。

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つまりH=B+Dのとき面積最大

努力値252という限られた「長さ」を縦(H) 横(BD) にどう分配すれば面積が最大になるのか。それはH=B+D(正方形)のときです。

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※耐久に割ける努力値が252しかないとして話を単純にしています。

 

例:HPが高いホエルオー

こんな話が一体どう役に立つというのでしょうか。ホエルオーの場合を考えます。
ホエルオーはHPが高いので、「とりあえずHPと攻撃に全振りだ!」とすると大損することになります。

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ホエルオーのデータ:ホエルオー|ポケモン図鑑ソードシールド|ポケモン徹底攻略

図からわかるように、Hから2削ってBDに1ずつ回した方が、物理も特殊も硬くなります。

 

この理論の使い方

『Hに振ってH>B+Dとなってしまったら、HからBDに振り分けたほうが良い』

これだけ覚えておけば大体OKです。

ホエルオー以外にH252/B0/D0振りで損するケースは、
ドリュウズ、オーロンゲ、ドラパルト、ダイオウドウ、カビゴン、マンムー、ランターン、トリトドン、ムシャーナ、ゴロンダ、フワライド、ガマゲロゲ、ランクルス等です。

 

例外もいっぱい

なお、耐久値で損してもHPを確保したいケースもあるので一概には言えません。

  • ミラーコート等の反射技を使う場合
  • みがわりのHPを51以上にしてナイトヘッドを耐えたい場合
  • 高HPのみがわりをバトンタッチしたい場合
  • いのちがけを使う場合

など色々あります。他にも多分たくさんあります。
珠/天候/ステロ等の定数ダメージを意識してのHP調整もあり、HP周りは奥が深いです。

また、ダメージ計算の端数処理の関係上、耐久指数をわずかに上げてもダメージが変わらないこともあります。

 

「H=B+Dに近いことが望ましいけれど、それに固執する必要はない」と認識しておくと良いでしょう。
仮想敵に勝てるかどうかが結局一番大事です。

 

「ダイマックスでHPが2倍、だからHPに振るべき」は間違い

余談ですが、「ダイマックスでHPが2倍になるから、HPに振ると2倍お得」というのは勘違いです。

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上図から分かる通り、細長い損な形は2倍しても損です。
縦(HP)を無駄に伸ばしても効果が薄いのは、非ダイマックスの場合と同じです。ダイマックスするからHPの価値が上がるなんてことはありません。


ただし、昨今のAS振りポケモン等の余り4をHに振る傾向は理にかなっています。

  • 第8世代では特性ダウンロードが絶滅しB<D調整が要らなくなった。
  • HP奇数調整(効果抜群は必ず偶数ダメージになることを意識)は、ダイマックス時にHPが偶数になってしまうため、意味が少し薄れた。
  • 大抵のアタッカーはH<B+D。

これらの理由から、アタッカーに関して「端数は迷ったらHに振っとけ」的な思考は特に間違いでもないでしょう。

 

例:ロトムの耐久調整を考える

最後に、物理とやりあう水ロトムについて考えてみます。

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ロトムのデータ:ロトム (ウォッシュロトム)|ポケモン図鑑ソードシールド|ポケモン徹底攻略

ロトムはHPの低いポケモンなのでH振りが得ですが、特殊耐久を無視すれば更に物理を硬くできます。
この場合、全体を正方形に近づけるのではなく、物理耐久を正方形に近づけると効率的になります。つまりH=Bのときが、(物理耐久だけを考えた時に)最も効率的に努力値を振れている状態です。

 

このへんの理解ができていると、
ダメージ計算しながら「もう少し物理耐久を確保したい!」と思った時に、「じゃあ今H>BだからH削って少しBに回すか」という思考に至れます。
自分で考えて耐久調整をしている上級者たちは、多分この辺のことを無意識に理解しています。

 

まとめ

  • 耐久指数の話は面積で考えるとわかりやすい。
  • Hに振った結果H>B+Dになってしまったら努力値の見直しが必要。
  • H=B+Dに近づけることが望ましいが、それに固執してはいけない。

 

まあこんなこと考える暇があったら対戦数こなした方が強くなれるんですけどね。耐久がどうのとか、数字を考えるのが好きな方は色々研究してみると面白いと思います。

 

 

 

付録:耐久指数がHP×防御で表される理由

「耐久指数=H×防御」はダメージ計算式から導けます。

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このダメージ式がHPより小さければ攻撃を耐えることができるわけです。
超わかりにくいので簡略化します。

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攻撃をA、防御をBとしました。これが攻撃を耐えるための条件式です。

 

両辺をHPで割ると、

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こうなります。

 

式からわかるように、攻撃を耐えるためには分母である「HP×防御」が頑張ればいいわけです。これが大きければ耐久力が高いということになるので、HP×防御を耐久指数と呼ぶことが出来ます。